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2026.08.06

40代でインプラントは早い?治療者の割合やデメリット、費用を解説

この記事の監修

口腔外科部長 坪井 陽一
口腔外科部長/日本口腔外科学会認定専門医坪井 陽一

40代で歯を失ってしまった際、インプラントでの治療を検討候補に加える方も少なくありません。

とはいえ、「入れ歯やブリッジは保険適用で安くできるし、手軽なイメージがある」「インプラントは手術が必要だし、高額な治療費がかかる」「そもそも40代でインプラントは早いのではないか」等々、疑問は尽きないかと思います。

40代は仕事や家庭で忙しい時期だからこそ、見た目や噛み心地だけでなく、費用、通院回数、治療後のメンテナンスまで含めて慎重に考えたいものです。

この記事では、40代でインプラントを検討中の方に向けて、40代のインプラントの割合をはじめ、インプラントのデメリットや寿命、注意点をわかりやすく解説します。

40代はインプラントを検討するのに適した年齢

出典:令和6年 歯科疾患実態調査 図12|厚生労働省

40代は、インプラントを検討するのに適した年齢です。

厚生労働省の「令和6年 歯科疾患実態調査」によれば、歯を失った人の割合は、30〜34歳で8.6%、35〜39歳で9.9%なのに対し、40〜44歳では16.6%、45〜49歳については26.0%と4人に1人にまで増えることがわかっています。

上昇率を年代別で見るとさらにわかりやすく、30代の上昇率は1.3%と低いものの、40代では9.4%、50代では9.8%、60代では14.1%と、「40代から歯を失う人が増える傾向」が明らかになっています。

ただし、40代は他の高齢層よりも顎の骨が健康的であるケースが多く、インプラント治療においてはより適性がある状態と言えます。

40代のインプラント割合

出典:令和6年 歯科疾患実態調査|厚生労働省

40代におけるインプラントの割合は、45歳を境に大きく増加し始めます。

同じく「令和6年 歯科疾患実態調査」における補綴物の装着割合を見ると、40歳〜44歳ではインプラントを選んでいる割合は0%で、ブリッジを選択する方が12.6%と圧倒的多数。ところが、45歳〜49歳になると、インプラントを選択する方の割合が3.9%にまで上がります。

歯を失った直後こそ保険適用できるブリッジが選ばれやすいものの、加齢とともに「ブリッジ治療で、天然歯をこれ以上削りたくない」といった考えを持つ方も増える傾向にあります。こういった歯の健康意識の変化が、45歳以降でのインプラント増加に起因していると予想されます。

以上のように、統計上も40代でのインプラント治療は一般的であることがわかります。むしろ、50代以降に後回しにするよりも安全性が高く、インプラントを検討するタイミングとしてはベストと言えます。

40代におけるインプラントのデメリット

40代でインプラント治療を施すことには多くのメリットがある一方、デメリットも存在します。

具体的には、下記のようなデメリットです。

  • 高額な治療費が必要
  • 外科手術が必要
  • 長期的なメンテナンスが必要

高額な治療費が必要

インプラントにおける最大のデメリットは、治療費が高額であることです。

インプラントは原則自由診療であり、一般的なインプラント治療は全額自己負担になります。具体的な費用については医院や症例にもよりますが、日本口腔インプラント学会のアンケート調査によると、1本あたり20〜40万円が過半数を占めているということがわかっています。

40代については収入面で治療費を準備しやすい方もいますが、住宅ローンや教育費、親の介護費用などが重なりやすい時期でもあるため、人によっては治療費がハードルになることが予想されます。

なお、インプラント治療は条件を満たせば医療費控除の対象になる場合があります。税金の控除という形で実質的な費用負担の軽減に繋がる可能性があるため、領収書や契約書は確定申告に備えて保管しておきましょう。

外科手術が必要

インプラント治療は歯茎を切開して顎の骨に穴を開け、人工歯根を埋め込む外科手術を伴います。

手術である以上、身体的な負担は避けられず、治療方法によっては2回の手術になることもあります。術後のダウンタイムにも痛みを伴うのが一般的で、通常は術後2日〜3日後をピークに、1〜2週間ほどは痛みが続く傾向にあります。

40代は働き盛りの方も多く、特に仕事での会食や接待など飲食を伴う機会が多い場合、術後の食事制限や痛みが仕事に支障をきたす可能性もゼロではありません。

また、インプラントが骨と結合するまでには一定期間が必要で、下顎では2〜3ヶ月程度、上顎では4〜6ヶ月程度が目安です。手術自体は原則1日で終わりますが、治療期間としては最長で1年前後かかる可能性がある点には注意が必要です。

したがって、手術前には担当医と十分に相談し、リスクと対策、治療スケジュールに納得した上で治療に臨むようにしましょう。

長期的なメンテナンスが必要

インプラントを長持ちさせるためには、治療後も生涯にわたるメンテナンスが不可欠です。

40代という早い段階でのインプラント治療は、身体の治癒力や成功率を考えれば非常に良い選択ですが、その分だけメンテナンスにかける期間も長くなります。

特に気を付けたいのが、インプラントが抜け落ちる原因にもなる「インプラント周囲炎」と呼ばれる細菌感染症です。

いわゆるインプラント版の歯周病ですが、一般的な歯周病よりも進行が早く、さらに初期段階では自覚症状がほとんど現われないという厄介な性質を持っています。

これを防ぐためには日々の丁寧な歯磨きはもちろん、歯科医院で3ヶ月〜6ヶ月に1度のペースで行われる定期メンテナンスも欠かさず受ける必要があります。

インプラントの寿命

インプラントの寿命は一般的に10年〜15年ほどと言われていますが、実際には20年を超えて問題なく機能しているケースも珍しくありません。

事実、日本口腔インプラント学会のアンケート調査では20年以上経過しても77%以上の人が「特に問題なく使えている」と回答しており、インプラントの10年後生存率は90〜95%前後とされています。海外の長期研究でも15年後で約93%、20年後でも85%以上が維持できたとの結果が報告されています。

もっとも、先ほど触れた日々の歯磨き、長期的な定期メンテナンスの受診は欠かせませんが、適切に管理することで生涯にわたって同じインプラントを使い続けることも十分に可能だと言えます。

40代におけるインプラントの注意点

治療後の満足度を高め、インプラントを少しでも長く維持するためには、治療前から治療後にかけて気を付けたいポイントがいくつかあります。

後悔のない選択をするために、以下の注意点を必ず確認しておきましょう。

  • 自分の口腔状態を把握しておく
  • 費用を確認する
  • メンテナンスの必要性を理解しておく
  • リスクについて知っておく

自分の口腔状態を把握しておく

まずはご自身の口の中が現在どのような状態にあるのかを、正確に把握することが大切です。

インプラントは顎の骨に直接支えられる構造をしており、歯周病などで骨が薄くなっている場合はそのままでは手術ができないことがあります。

この場合、不足している骨を補うための「骨造成」治療が別途必要になりますが、その必要性も事前の精密検査でしっかりと確認してもらわなければなりません。

また、残っている歯の噛み合わせのバランスが崩れていると、インプラントに過度な負担がかかる原因にもなります。

「昔から虫歯になりやすい」「歯周病を経験したことがある」「噛み合わせが悪く、歯に食べかすが詰まりやすい」といった方は、事前に担当医に伝えるようにしましょう。

費用を確認する

治療を契約する前に、費用総額と内訳を確認し、納得した上で進めることが非常に重要です。

インプラント治療にかかる費用は、インプラント本体代だけではありません。精密検査や診断料、手術費、メンテナンス費は別途かかるのが一般的です。総額にすると50万円を超えるケースも多く、治療を完遂するためにはある程度の予算が必要になります。

ゆえに、治療費の負担軽減ができる制度についても併せて知っておくべきです。インプラント治療は失った歯の機能回復を目的とする“医療行為”であり、「医療費控除」の対象となります。

医療費控除とは、1年間に支払った医療費の合計が10万円(または総所得金額の5%のいずれか低い方)を超えた場合、確定申告で所得税の一部が還付される(翌年の住民税が減額される)制度です。

また支払いにはデンタルローンを利用することで1回あたりの出費を抑えられる他、ローンで支払った場合も医療費控除の対象となります。

なお、会社員の場合は会社の年末調整では手続きできないため、自身で確定申告を行う必要があります。ただし、数万円〜数十万円ほどの負担軽減が期待できる点では検討の余地があります。

メンテナンスの必要性を理解しておく

インプラントは、治療後のメンテナンスも必須であると考えましょう。

メンテナンス不足や喫煙などはインプラントの寿命を縮める大きな要因になります。毎日のセルフケアはもちろん、歯科医院での定期検診は欠かさず受けましょう。

特に、インプラントは神経が通っていないため、異常が起きていても痛みを感じにくく、気付けば何かしらの症状がかなり進行しているといったこともあります。

40代は仕事や家事に追われて忙しい時期ではありますが、ぜひ定期メンテナンスを「習慣」として取り入れるようにしてください。

リスクについて知っておく

インプラント治療に伴う様々なリスクについてもしっかり把握しておきましょう。

一般的には、下記が挙げられます。

  • 痛み、腫れ、出血などの後遺症
  • インプラント周囲炎などの感染症
  • 金属アレルギー
  • 生活習慣によるインプラントの短寿命
  • 骨密度、骨量不足による抜け落ち
  • 手術ミス

ただし、これらは実績のある医師のもとで、十分なカウンセリング、安全性を考慮した治療、アフターケアを受けることで大抵のリスクは回避できます。

それゆえにインプラント治療に実績のある医院をしっかり調べ、選び、不安な点は遠慮せず担当医に質問するようにしてください。

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当院では県外からお越し頂く方向けに”最短1〜2日で治療”を行う1泊インプラントを提供しております。

一般的な歯科医院は歯科技工を外注する分、時間がかかり仮歯の装着まで7日以上かかります。
しかし当院では治療から人工歯の製作まで院内で完結するから、最短1〜2日での治療が可能です。

治療費などまずは話を聞いてみたいという方はお気軽にお問い合わせください。

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